金融機関との付き合い方

「銀行には、お金を借りたい時だけ連絡すればいいですよね?」

このように考えている経営者の方も少なくありません。

しかし、金融機関との関係は、実際に資金が必要になったタイミングだけでなく、日頃からのお付き合いの積み重ねによって大きく変わってきます。

今回は、金融機関と上手に付き合っていくためのポイントを整理してご紹介します。

ポイント① 定期的に試算表・決算書を共有する

金融機関は、決算書だけでなく、期中の試算表など、日頃の業況を示す資料をもとに事業者を評価しています。 融資が必要なタイミングだけ資料を持っていくのではなく、決算のたびに、あるいは定期的に試算表を提出しておくことで、業況を継続的に理解してもらいやすくなります。 普段からのやり取りがあることで、いざという時の相談もスムーズに進みやすくなります。

ポイント② 資金が厳しくなる前に、早めに相談する

資金繰りが悪化してから相談するよりも、業況が安定している段階、あるいは「この先、資金が必要になりそうだ」と見込んだ段階で早めに相談する方が、金融機関側も前向きに検討しやすくなります。 逆に、資金がほとんど底をついてからの相談は、緊急性の高い依頼として受け取られ、審査のハードルが上がりやすくなる傾向があります。

ポイント③ 借りたお金は、目的通りに使う

融資を受ける際には、「何のためにお金が必要か」という資金使途を金融機関に説明します。

設備投資のために借りたお金を運転資金に流用するなど、当初の目的と異なる使い方をしてしまうと、次回以降の融資審査で信頼を得にくくなることがあります。

資金使途どおりに使い、必要であれば途中経過も共有しておくことが、信頼関係の維持につながります。

ポイント④ 複数の金融機関と付き合いを持っておく

一つの金融機関とだけ深く付き合う「一行取引」は、その金融機関との関係が良好なうちは安心感がありますが、方針の変化などによって融資が受けにくくなった場合、他に頼れる先がないというリスクもあります。 メインバンクを中心としながらも、日本政策金融公庫や地域の信用金庫など、複数の金融機関と接点を持っておくことで、資金調達の選択肢を広げておくことができます。

ポイント⑤ 返済実績をコツコツ積み重ねる

小口の借入であっても、約定通りにきちんと返済を続けていくことは、金融機関からの信頼を積み上げる上で重要な実績になります。

延滞返済条件の変更(リスケジュール)が続くと、その後の新規融資が難しくなることがあるため、無理のない返済計画を立てることも大切です。

まとめ

金融機関との付き合いは、資金が必要になった時だけのものではなく、日頃からの情報共有と信頼の積み重ねによって成り立っています。

  • 試算表・決算書を定期的に共有する
  • 資金が厳しくなる前に、早めに相談する
  • 借りたお金は資金使途どおりに使う
  • 複数の金融機関と接点を持っておく
  • 返済実績をコツコツ積み重ねる

こうした付き合い方を続けることで、いざという時に相談しやすい関係を築いておくことができます。

「金融機関とどう付き合っていけばいいか相談したい」「試算表の提出資料を整えたい」という場合は、当事務所までお気軽にご相談ください。金融機関への提出資料の作成から、資金調達に関するご相談まで対応いたします。

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